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生後3ヶ月・4ヶ月・5ヶ月の子猫(キトン)のキャットフード選び6つのポイント

イングリッシュセッター
我が家にやってきたかわいい子猫。ほとんどの人は自分の家に来る前に、ブリーダーさんやペットショップなどであげていたフードと、同じものをそのまま与えていると思います。

でも、そのキャットフードで本当に大丈夫でしょうか?子猫の時期は体をつくる大切な時期。成長期にしっかりと良質のキャットフードを与えて、いつまでも健康でいて欲しいですよね?

この記事では、子猫にとって重要な食事について考えてみましょう(^^

猫は「真性肉食動物」なので、植物の消化は苦手です

肉を食べる猫
乾燥地帯に生息していたリビヤヤマネコが現在の猫の祖先です。乾燥地帯で暮らしていたので、獲物からの水分で生活できるように適応しているため、積極的に水分を取りたがりません。

そして猫は肉食動物の中でも「真性肉食動物」といわれ、肉だけを食べて生きていける動物です。ですから、植物性の食品だけでは必要な栄養素を摂取できないので「動物性の食品を摂取する必要がある!」のです。(参考:肉食動物の食事を知ろう! https://www.royalcanin.co.jp/dictionary/column/20170105)

とうもろこしや大豆などの穀物(植物)が主原料のフードも多いのですが、やはり肉が主原料のフードが理想的です。

猫は大腸の長さが身長の4倍しかありません(トラも4倍、犬は5~6倍、人間は10倍、羊は25倍です)腸が長いのは草食動物で、短いのは猫やトラのような肉食動物です。肉は胃酸でほぼ溶けますから、肉食動物は腸が短くても良いのです。

体長と腸の長さの比較
肉に比べて植物の中の養分は少ないので,腸などの消化器官で時間をかけてしっかりと養分を分解・吸収する必要があります。肉食動物の猫は腸が短いので、穀物などの植物は消化しにくい仕組みになっています。

また草食動物のように、穀物をすりつぶすための臼歯のような機能がほとんどなく、歯はハサミ状に重なりあって、肉や骨を鋭く切り裂き、砕くようになっています。そしてほとんどが丸呑みです。
猫の歯

でも、肉だけでは栄養不足です

野生の猫は、ネズミ・ウサギ・鳥・は虫類・虫などを捕らえて肉や骨や内蔵などを丸ごと食べることで、タンパク質やビタミンなどの必要な栄養素を摂取しています。

それと同じように、猫に肉だけを与えていたら不十分です。タンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラルが必要です。

特に、重要なのは動物性たんぱく質。たんぱく質の中でも特に重要なのはタウリン(アミノ酸)で、体重1kgあたりの必要量はなんと人間の5倍以上にもなります。

ほかに猫に必要な栄養素としては、骨を作るのに必要なカルシウムや、ビタミンだとAとB1も重要です。(参考:かわいい猫との暮らし方・しつけ方(成美堂出版)P62~65)(参考:栄養素とその役割 http://www.aixia.jp/gohanjiten/shokuji/)(参考:イヌ・ネコのライフステージと栄養 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpan1998/7/2/7_67/_pdf)


生後4ヶ月頃までは消化器はまだ未熟な状態で、一度に多くの食事を食べることはできません。そのため子猫には、高カロリー・高栄養に調整されて、食べやすい柔らかさの食事が必要です。

また、生後4ヶ月頃までは、穀類に含まれるでん粉を分解してブドウ糖として利用できるようにする消化酵素(アミラーゼ)をほとんど持っていません。

ですから、穀類などのでん粉を含んだ原材料が少ないものが必要です。そのかわりにエネルギー源として脂肪を多く含むフードがオススメです。

(参考:猫の成長期 https://www.royalcanin.co.jp/dictionary/life_stage/猫の成長期)

生後3・4・5ヶ月の子猫に必要な栄養素とは?

猫に必要な栄養素は、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの5大栄養素といわれるものです。

特に生後4ヶ月頃までは、エネルギー源として脂肪が多く必要になります。ただし、生後4ヶ月以降は体重の増加率が下がるので、逆に脂肪を減らし、タンパク質の多い食事が重要になります。

生後4ヶ月以降の食事については、こちらの記事もご覧下さい

生後6ヶ月・7ヶ月・8ヶ月~12ヶ月(1歳まで)の子猫(キトン)のキャットフード選び

三大栄養素でみると、人間と猫は大きく異なる
3大栄養素の違い(環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」パンフレットより抜粋)

猫は人間と暮らし続けていても肉食性を保ち続けた真性肉食動物のため、 人間や犬に比べてたん白質が多く必要です。そのため、大きく異なるのはやはり「タンパク質」です。

その一方で、炭水化物は人間よりも少なくても問題ありません。このように、必要な栄養バランスが違いますから、人間の食事をそのまま与えたり、犬のドックフードを与えたりするのはやめましょう!

栄養バランスの他にも、人の食べ物は猫にとって塩分が高い、糖質が多い、猫には毒性のものが入っている、消化が悪いなどの問題があります。

タンパク質
牛肉タンパク質は動物性タンパク質と植物性タンパク質に大別されます。

キャットフードでは原材料として、動物性タンパク質としては肉(鶏・豚・牛・魚など)、植物性タンパク質としては大豆・小麦などがよく使われます。

猫は肉食動物なのでタンパク質として肉の質は重要です。

タンパク質の中でも特にメチオニンとシスチンから作られるタウリンは、猫はその合成能力が低く、キャットフードには絶対に必要な栄養素です。猫の視力、聴力、肌のバリア機能の維持などに重要な役割を果たします。

タウリンが不足すると眼の障害(網膜萎縮)や心臓の疾患(拡張型心筋症)などを引き起こすことがあります。

特に、生後4ヶ月以降の子猫にとっては、筋肉の発達などに不可欠なので、良質の肉を原材料としたドックフードを与えてください。

脂肪(脂質)
牛脂脂肪は動物性脂肪と植物性脂肪に大別されます。

キャットフードの原材料として、動物性脂肪は肉・豚脂・牛脂・魚油など、植物性脂肪は大豆油・小麦胚芽油などが使われます。

脂質は主要なエネルギー源となります。また吸収された脂質は健康な皮膚や被毛の維持にも重要な栄養素です。

猫はオメガ3系とオメガ6系の不飽和脂肪酸が体内で合成できないため、キャットフードには絶対に必要な栄養素です。

オメガ3系とオメガ6系の不飽和脂肪酸は魚や大豆などに含まれます
魚
成長期の前半(生後4ヶ月頃)までは、エネルギー源として脂肪を多く含む食事が必要です。

しかし、生後4ヶ月以降になると、体重あたりの必要なエネルギーが減少します。ですから、それまでと比べて脂肪の含有量が少ないフードがオススメです。

炭水化物
米キャットフードでよく使われる炭水化物の原材料としては、米・とうもろこし・大麦・小麦などがあります。最も消化効率が高いのは米です。

炭水化物は動物が消化できる「デンプン」と消化できない「食物繊維」に分けられます。デンプンは消化酵素(アミラーゼ)で分解されて吸収されます。

しかし、猫は人間と比べてこの消化酵素(アミラーゼ)が少なく、成長期は特にデンプンの消化は苦手です。それに腸などの消化器官も短いので、穀物や植物を消化するのが不得意なんです。

なお、食物繊維は猫が持つ消化酵素では分解できないので、栄養にはなりません。ただし、整腸作用や腸内細菌の栄養になっていると考えられています。

ビタミン・ミネラル
レバー
ビタミンは脂溶性ビタミン(A・D・E・K)と水溶性ビタミン(B・C)に大別されます。

これらのビタミン類は肝臓や腎臓などの内臓に蓄積される事が多く、野生の猫などの肉食動物は獲物を捕らえると、内臓を食べてビタミン類を補給します。

ビタミン類は様々な酵素反応に必要な微量元素ですが、健康な猫はビタミンCを体内で合成できるので不要です。

これらのビタミンA、B1、B6、D、カルシウム、リンなどを含んだフードが必要です。

(参考:5大栄養素とは https://www.royalcanin.co.jp/dictionary/five_nutrients/)

生後3・4・5ヶ月の子猫にキャットフードを与える時の注意点


生後3ヶ月くらいから「歯牙脱換期(しがだっかんき)」という、乳歯から永久歯に生え替わる時期になります。この頃から、ウェットフードや離乳食またはドライフードをふやかしたものなど、柔らかいエサだけでなく、通常のカリカリのドライフードのような硬い食事に徐々に切り替えることをオススメします。

ちなみに、生後3ヶ月の仔猫の体重は1㎏くらい、生後4ヶ月・5ヶ月なら1.5~2.5kgくらいです。これは飼育環境や性別、猫の種類によっても違うのであくまで目安と考えて下さい。

このくらいになったら、そろそろ自分の名前を呼ばれたら認識できるハズなので、積極的に名前を呼んで、自分の名前を覚えてもらいましょう♪

子猫に置き餌はやめましょう!
エサを欲しがる子猫
成猫であれば、お腹が減れば勝手に置き餌を食べます。しかし、食が細い子猫は置き餌をしても食べない事があります。すると1食でも抜いただけで、体力のない子猫は危険な状態になる事があります。必ず食べ終わるまで確認してください。

朝起きた時やごはん前など、胃液のような黄色い液体(実は胃液ではなくて胆汁です)を吐いているときは、原因が空腹のためであることがあります。その時は少し食事の回数を増やしてみましょう。(参考:空腹時症候群 まるつか動物病院 http://www.memu.co.jp/hints/geri.html)

もし、この嘔吐がずっと続くようなら、早めにご近所の動物病院に相談することをオススメします。

食欲があまりなく、食が細い子は「低血糖」となり、危険な状態になる事もあります。これは簡単に言うと極度の栄養失調のことです。生後3ヶ月くらいまでの子猫によくある症状です。

具体的な症状としては、ぐったりしてる、体温が低い、意識を失って痙攣しているなどです。抱っこしても首はすわっておらず、体に力がはいってない感じです。

応急処置として、砂糖水を飲ませてあげるなどがありますが、とにかくすぐに動物病院に行ってください。(参考:低血糖 いぶきの動物病院 http://www.ibukino-ah.com/catillness/)

生後3~5ヶ月の子猫用キャットフードを選ぶときの6つのポイント

子猫用キャットフードを選ぶときに、必ず確認しておきたいポイントを解説します。キャットフードのメーカーやブランドを選ぶときの参考にしてください。

1:良質な動物性たんぱく質(肉)が主原料になっているか?
肉を食べる猫
猫は肉食の動物です。特に子猫のときは成猫に比べて多くの栄養素を必要とするため、動物性たんぱく質が豊富に含まれているキャットフードが適しています。

原材料を比較するときに、動物性タンパク質(チキンやサーモンなど)が多く含まれていることを確認しましょう。特に原材料としてしっかりと肉の名称が記載されているものを購入する事をオススメします。

例えば、「肉類」「●●ミール」「●●エキス」「油脂類」などではなく、「鶏」「サーモン」「鹿肉」などと記載されているものがオススメです。

重量の多い順に左から記載するのがルール

さらに、「鶏」「サーモン」「鹿肉」などの記述が原材料表の最も左に記載されていることも重要です。理由は、原材料表には重量の多い順に左から記載するルールがあるからです。

このルールは「ペットフードの表示に関する公正競争規約」で定められたもので、法的な拘束力はありません。しかし、国内のほとんどの企業がこのルールを守って表示しています。

だから、穀類(とうもろこしや豆など)が原材料表の最も左に記載されていれば、主原料は穀物になります。

こちらのキャットフードは悪い例です(汗)穀類が最も左に記載されていますから、穀類が主原料です。さらに、肉も「チキンミール」「ビーフミール」などになっているので、肉の品質も低いフードです。子猫に与えるのは避けるべきフードです

2:グレインフリー・グルテンフリーか?(穀類が少ないか?)
小麦
キャットフードにおいて、グレインフリーとは「穀類を含まない」という意味です。

またグルテンフリーは「麦やグルテンを含まない」を意味します。グルテンは小麦やライ麦などの穀物の胚乳から生成されるタンパク質の一種です。

猫は肉食なので本来、穀物(植物)をほとんど摂取しません。より自然に近い食事にするために、原材料から穀物や麦(グルテン)を抜いているのがグレインフリー・グルテンフリーのキャットフードです。

また、穀物や麦(グルテン)のアレルギーの猫ちゃんに、グレインフリー・グルテンフリーのキャットフードが注目されています。

グレインフリーと書いてあっても、実際にはとうもろこしや大豆などが原材料に多く使用されている場合があります。必ず原材料を確認して、穀類などの高炭水化物の素材が過剰に使われていないことを確認しましょう。

こちらのキャットフードも悪い例です。原材料表の最も左に「穀類」と表示がありますから、穀類が主原料になっています。

また、生後4ヶ月頃までの子猫は穀類に含まれるでん粉を分解してブドウ糖として利用できるようにする消化酵素(アミラーゼ)をほとんど持っていません。

このように穀類のでん粉をほとんど消化できず、良質な脂質・タンパク質が必要な子猫にとって、主原料が穀類のフードは与えてはいけないフードです。

3:子猫に必要な栄養素が過不足なく摂取できるか?(総合栄養食)
キャットフードには、栄養バランスの区分として「総合栄養食」と「一般食(副食・素材食)」があります。

総合栄養食のキャットフードであれば、子猫に必要な栄養素が全て含まれます。フードの袋に表示されている1日の給餌量を目安にして、与えてください。

また、総合栄養食の中でも「12ヶ月(1歳)まで」「オールステージ用」「全成長段階用」などの表示があれば、子猫に与えても大丈夫です。

こちらのフードは「12ヶ月頃まで子猫用」と表示されています。また側面には「成長期猫用総合栄養食」と表示されていますのでOKです。
12ヶ月までキャットフード
成長期猫用総合栄養食

こちらのフードは「オールステージ用」「総合栄養食」と表示されているのでOKです。
オールステージ用

子猫に「成猫用」「11歳以上」などのキャットフードは与えるのはやめましょう!

なお、この時期の子猫に一般食(素材食)や手作り食を与えるのはオススメしません。病気やアレルギーなど、特別な事情がない限りは、総合栄養食のフードをオススメします。

理由は、成長期に栄養バランスが崩れると、将来にわたって重大な健康上の問題が発生する可能性があるからです。

4:添加物が入っていないか?(少ないか?)
猫の食事も人間と同じで、添加物がなるべく少ない方が良いです。無添加であればベストですが、添加物を使用していても、その数が少ないものを選びましょう。添加物については別の記事で詳しく解説しますが、まずは「着色料・香料無添加」となったものを選びましょう。

こちらのキャットフードも悪い例です。「合成着色料・香料は添加していません」とありますので、そこは良いです。また、サーモンが主原料なので、そこも良いのですが、チキンミールなどの質の低い肉や大豆などの穀物も非常に多く含まれているので、子猫に与えるのは避けるべきフードです。

5:継続して購入できる価格か?
例えば、良質の新鮮な肉が原材料で無添加のドライキャットフードならば、下記のような原材料表となります。

これは良い例です。最も左に「エゾ鹿肉」の記載があり、しかも肝臓や心臓などの内臓も含まれていますので、栄養素が豊富なのがわかります。
エゾ鹿肉
さらに、(写真では読みにくいですが)「野生エゾ鹿肉を主原料としている」とありますので、北海道の野生の鹿の肉です。つまり、人工飼料や抗生物質などは一切与えられていません。

※ちなみに、抗生物質は日本でも家畜の成長促進や疾病予防のために日常的に投与されています。

このように、原材料(肉)の品質に自信のあるメーカーは詳細まで説明しますね。

添加物もなく、肉以外に野菜などもはいっており、その全てが人間が食べられるものばかり(ヒューマングレード)です。このようなフードならば、栄養価の高い食事が必要な子猫に与えるのにふさわしいですね。

しかし、このくらいの高品質なフードになると、価格は100g600円~1000円くらいになります。これからずっと、この出費にたえられるのか?という事です。

ですから、「どこで妥協するのか?」という問題です。何をやっても予算の上限はあるわけですから、猫ちゃんの健康とお財布事情の妥協点を探る必要がありますね(^^;

6:猫ちゃんの好みの味か?
上記1~5をクリアできたら、あとは猫ちゃんの味の好みだけになります。少量のサンプルから試してみて、食いつきがよければそれを与え続ければ良いでしょう。

上記6つのポイントを確認してみましょう。このポイントを外してなければ、特に問題ありません

キャットフードの1日の量


生後3ヶ月~生後4ヶ月の子猫の1日の必要カロリーは約130kcalです。一度に多くの量は食べられないので、1日3回程度に分けて餌を与えましょう。(参考:かわいい猫との暮らし方・しつけ方(成美堂出版)P62~67)

どうしても日中の餌やりが難しい場合は朝晩の2回でも大丈夫ですが、家族や親戚・友人に頼んで、昼間の餌やりをお願いしてみましょう。

また、子猫に与える1日の餌の量については、こちらの記事でも詳しく解説しているのでぜひご覧下さい↓

キャットフードの1日の正しい量はどのくらい?子猫・成猫・老猫別に解説

ドライフードとウェットフードのどちらが良いの?


キャットフードには、大別して「ドライ(粒状のカリカリタイプ)」と「ウェット(半生の缶詰・パウチタイプ)」の2種類があります。

結論から言うと、猫を初めて飼う方は、栄養バランスとコストパフォーマンスが優れているドライフードがオススメです。ただし、ドライフードはその名の通り、水分がほとんど含まれてないので、飲み水も必ず一緒に十分に与えてあげましょう。

また、怪我や病気で入院した時や、地震や災害で避難した時などは、エサは基本的にドライフードになります。万が一の事も考えて、ドライフードを食べられるようにしておきましょう。

もし、食いつきが悪い場合にはドライフードにウェットフードを少し混ぜて、さらに複数種類のフードを与えると食べてくれるようになります。

それでも、どうしてもドライフードを食べてくれない場合は、缶詰やパウチの半生のウェットフードを与えるようにします。

しかし、ウェットフード中心にする場合、おやつ系の食事だけだと栄養が不足したり偏ったりしまいますので、「総合栄養食」という記載があることを必ず確認してください。

※総合栄養食とは、猫にとって必要な栄養全てを過不足なく摂取できる、「主食」となるフードのことです。

一般的に、ウェットタイプはドライタイプに比べて添加物が多い傾向がありますので、特に注意です。

ドライタイプのウェットタイプのどちらを与えるにせよ、先ほど説明した「6つのポイント」は必ず確認してください。

生後3~5ヶ月の子猫用キャットフードを選ぶときの6つのポイント
1:良質な動物性たんぱく質(肉)が主原料になっているか?
2:グレインフリー・グルテンフリーか?(穀類が少ないか?)
3:子猫に必要な栄養素が過不足なく摂取できるか?(総合栄養食)
4:添加物が入っていないか?(少ないか?)
5:継続して購入できる価格か?
6:猫ちゃんの好みの味か?

ちなみに、我が家ではドライフードが基本ですが、夜ご飯のときにウェットタイプを少量だけ混ぜて与えていました。

成猫になってからも、夜ご飯はこんな感じでドライタイプに缶詰フードを少し混ぜてあげてました
ドライとウェットを混ぜる

※ドライタイプとウェットタイプを混ぜる場合は、カロリー計算して与えてください。肥満の原因になります。計算方法についてはこちらの記事もご覧下さい。

キャットフードの1日の正しい量はどのくらい?子猫・成猫・老猫別に解説

それぞれ、メリット・デメリットがありますので解説します。

ドライフードのメリット・デメリットは?

<メリット>
・価格が安い
・管理しやすい
・総合栄養食

ドライフードは一般的に1食あたりの値段が安く、開封した後もクリップなどで口をふさいでおけば保存できます。開封後も簡単には腐りませんので、少量ずつ食べる猫でも安心です。

適切な量のドライフードを与えていれば、それだけで猫に必要な栄養素を十分に補うことができます(総合栄養食と記載されたドライフードに限ります

<デメリット>
・水分が少ない
・食べてくれない場合がある
・子猫に与える場合は工夫が必要

猫は肉食動物なので、水分が多い食事の方が自然に近いと言われています。ドライフードはウェットフードに比べると水分の含有量が少ないため、水もしっかり飲ませてあげる必要があります。

猫の好みによってはドライフードを食べてくれない場合がありますので、ウェットタイプを混ぜてあげるなど工夫して慣れさせましょう。

また、顎や歯、消化器官が未発達な子猫にドライフードを食べさせるときは、お湯でふやかしてから与えましょう。ふやかすことで消化を助けて、栄養を吸収しやすくします。消化しやすいので、体への負担を減らすことができます

キャットフードはふやかしても栄養価には変化はありませんので、安心して与えられますよ。(参考:ふやかすことで栄養成分量が変化することはありません https://www.royalcanin.co.jp/new/faq/?p=569)

ドライキャットフードをふやかす方法

まずはいつもの猫用食器にドライフードを入れます。
ドライフードふやかす前

お湯を注ぎました。お湯の量はフード1に対してお湯が3くらいですが、仔猫の様子をみて調整してくださいね。
ドライフードにお湯をいれる
熱湯を使うことはやめましょう!フードのたんぱく質が高温によって変性したり、ビタミンが破壊されたりするおそれがあります。40度程度のぬるま湯がオススメです。(参考:熱湯を使うと栄養成分に影響がありますか? https://www.royalcanin.co.jp/new/faq/?p=567)

10分くらい時間が経つとこのようにふやけます。
ドライフードふやかし
水分にも栄養が溶けているので、湯切りはしないでそのまま与えましょう。

スプーンやフォークなどで潰してあげると、さらに食べやすくなります。
ドライフードふやかして潰す

いつまで、ふやかしたキャットフードを与えるの?ドライフードに切り替える時期は?

生後3ヶ月くらいから「歯牙脱換期(しがだっかんき)」という、乳歯から永久歯に生え替わる時期になります。この頃から、ウェットフードや離乳食またはドライフードをふやかしたものなど、柔らかいエサだけでなく、通常のカリカリのドライフードのような硬い食事に徐々に切り替えることをオススメします。

この頃になると、ウェットフードやふやかしたドライフードに、通常の硬いフードも混ぜて与えて様子をみます。まずは全体の量の10%くらいを通常のカリカリのドライフードにします。

それで問題なく食べれば、次の日はさらに10%をドライフードにします。これを繰り返して、10日後くらいに完全にドライフードに切り替えてみます。

ウェットフード(缶詰・パウチ)のメリット・デメリットは?

缶詰ウェットフード

<メリット>
・水分が多い
・嗜好性が高い
・鮮度が良い
・消化に良い

ウェットフードは水分の含有量が多いので水をあまり飲んでくれない猫に適しています。開封時の鮮度が高く自然の食事に近いため猫の食いつきが非常に良いのも特徴。また、ドライフードに比べると消化にも良いです。

<デメリット>
・ドライフードに比べると価格が高い
・添加物が使われている場合が多い
・開封後の長期保存はできない
・歯石がつきやすい

1食あたりの値段がドライフードに比べると高価です。ウェットフードばかり与えているとドライフードを食べてくれなくなってしまう猫もいるので、ウェットフード中心の食事にする場合はお財布とも相談しましょう。

ウェットフードは鮮度を保つために添加物が使われている場合が多いのも特徴で、それでも開封後は長期保存がききません。開封したら1日以内に食べきるのが原則です。

ウェットフードのように水分量の多いエサは歯につきやすく、歯石がついて歯槽膿漏や歯肉炎になるデメリットもあります。デンタルケアは欠かさないようにしてくださいね。(参考:日本動物衛生看護士協会 http://jahta.or.jp/qa.html#q5)

子猫用キャットフードは価格でも違いがあるの?


子猫用キャットフードにはたくさんの種類があります。ここでは、価格の違いで比較したいと思います。最終的にキャットフードを決めるときの参考にしてください。

市販のキャットフード

・値段が安い
・副産物が多い
・肉の品質が低い
・添加物が多い

ご近所のスーパーマーケットやドラッグストアなどのキャットフードコーナーなどで容易に購入できる一般的なキャットフードです。値段が安いことが特徴です。

しかし、添加物が多く使われていたり、副産物(何かを作るときに余った材料・人間用に使えないものが多い)が大量に入っている事があります。

当然ですが肉の品質も低いです。原材料や原産国は必ずチェックしたいところです。「なぜ安いのか?」その理由をしっかりと見極めるべきです。

プレミアムフード

・値段が高い
・副産物が使われていない(または少ない)
・肉の品質が高い
・無添加(または添加物が少ない)

一般的なスーパーマーケットやドラッグストアでは購入できない、ハイグレードなキャットフードです。市販のキャットフードに比べて、一食あたりの値段が高くなります。

しかし、副産物や添加物が少なく、肉の品質も高く、グレインフリー・グルテンフリーの場合が多いので、安心して愛猫に与えられるのが特徴です。海外製キャットフードに多いです。

それぞれに特徴があります。例えば、国産の原材料と国内工場での製造にこだわったフードや、無農薬牧草を食べて抗生物質不使用、成長ホルモン不使用の牛の肉を使ったフード、人でも食べられる(ヒューマングレード)原材料にこだわったフードなど、ブランドによってこだわっているポイントが違います。

各ブランドの公式ホームページやAmazonなどで購入できますが、多くの場合は公式ホームページで定期購入による値下げが行われているため、長く与える時は必ずチェックしましょう。定期便はフードの欠品にも対応しやすいのでオススメです。

サイエンスフード、療法食(療養食)

・値段が高い
・特定の病気に対応している(尿路結石や腎不全など)
・健康維持に特化している(ダイエット、毛玉ケアなど)
・添加物と副産物は多い

毛玉ケア(ヘアボール)、肥満ケア(ダイエット)、スキンケア、オーラルケア、尿結石・泌尿器系ケアなど、病状の改善や対策別にラインナップされているのが特徴です。

スーパーマーケットには置いていないことが多いですが、Amazonや楽天、またはペットショップであれば取り扱っています。

こちらは腎臓サポートの療法食です。
腎臓サポート

こちらはpHコントロールの療法食です。
pHコントロール
危険性が少ないと判断されていれば、症状の改善のために副産物や添加物も使用されます。

いずれの場合でも、この6つのポイントをまずは確認してください。

生後3~5ヶ月の子猫用キャットフードを選ぶときの6つのポイント
1:動物性たんぱく質(肉)が主原料になっているか?
2:グレインフリー・グルテンフリーか?(穀類が少ないか?)
3:子猫に必要な栄養素が過不足なく摂取できるか?(総合栄養食)
4:添加物が入っていないか?(少ないか?)
5:継続して購入できる価格か?
6:猫ちゃんの好みの味か?

※FLUTD(尿路結石・ストラバイト)や腎不全などの病気の猫ちゃんのフード選びは動物病院で獣医さんと相談してくださいね!

生後5ヶ月(生後6ヶ月未満)の子猫にあたえるキャットフードは何を基準に選べば良いの?


この頃になると顎や歯も成長してきていますので、ドライフードを与えるときにお湯でふやかす必要もありません。

しかし、ドライフードを食べづらそうにしているときは、細かく砕いて与えてみてください。成猫用のキャットフードへの移行を見越して、少しずつカリカリにも慣れさせていきましょう。

加齢で嗜好が変わる猫もいますので、食いつきが悪いと感じたときは新しい餌に切り替えるのも手です。餌を変えるときは古い餌と新しい餌を混ぜながら、少しずつ新しい餌の割合を増やしていきましょう。

もう少し具体的に説明すると、最初の1日目は新しいキャットフードの割合を10%くらいにします(古いキャットフードは全体の90%)そして様子をみながら、1日に10%程度新しいキャットフードを増やして、最終的に合計10日くらいで完全に新しいキャットフードに移行します。

生後6ヶ月を過ぎて、乳歯が全て生えかわった頃、避妊手術・去勢手術をすると思います。手術後に食欲が増して肥える猫が多いので、「去勢・避妊した猫用」の餌に切り替えると肥満をふせげます。

生後5ヶ月の子猫に与えるキャットードの選び方は、こちらの記事もご覧下さい

生後6ヶ月・7ヶ月・8ヶ月~12ヶ月(1歳まで)の子猫(キトン)のキャットフード選び

子猫用キャットフードを選ぶ基準まとめ


ドライ(カリカリ)・ウェット(缶詰・パウチ)、総合栄養食・副食、価格が高い・安い、特定の症状向けなど、色々なタイプのキャットフードが販売されています。

しかし、冒頭でお話したように、猫の体の仕組み(肉食動物なので肉の消化に向いている)を考えれば、どんなキャットフードが猫ちゃんにとって最適なのか?は自明の理ではないでしょうか?

生後3~5ヶ月の子猫用キャットフードを選ぶときの6つのポイント
1:動物性たんぱく質(肉)が主原料になっているか?
2:グレインフリー・グルテンフリーか?(穀類が少ないか?)
3:子猫に必要な栄養素が過不足なく摂取できるか?(総合栄養食)
4:添加物が入っていないか?(少ないか?)
5:継続して購入できる価格か?
6:猫ちゃんの好みの味か?

また、冒頭にご説明したように、怪我や病気で入院した時や、地震や災害で避難した時などは、エサは基本的にドライフードになります。万が一の事も考えて、ドライフードを食べられるようにしておく事をオススメします。

猫ちゃんは自分でフードを選ぶことができません。体調が悪くても人間の言葉でしゃべって伝える事もできません。猫ちゃんの健康を守れるのは飼い主のあなただけです。しっかりと調べてくださいね(^^