にゃんたす|猫の健康とキャットフードとしつけのお悩み解決

猫のお悩み解決!安全・安心な猫の暮らし・にゃんこお助け隊

生後6ヶ月・7ヶ月・8ヶ月~12ヶ月(1歳まで)の子猫(キトン)のキャットフード選び

眠る猫
今までの小さくてか弱い時期が終わり、子猫も生後6ヶ月をすぎると随分としっかりしてきます。

活発に動き、カーテンや壁を登ったり、あちこち飛び回ったり、大運動会を繰り広げたり、いたずらばかりして困る事もあるけど、飼い主さんも楽しい時期ですね。

この時期におもちゃなどで頻繁に一緒に遊んであげると、猫との心の繋がりも深まり、その後15年以上も続く猫ちゃんとの生活がより素晴らしいものになります。

体の大きさ・体重は生後6ヶ月で成猫の7~9割まで成長します。ここでは体重が変化して成猫と変わらなくなる生後6ヶ月以上、1歳までの子猫のキャットフードの選び方について考えてみます。

猫は「真性肉食動物」なので、植物の消化は苦手です

肉を食べる猫

乾燥地帯に生息していたリビヤヤマネコが現在の猫の祖先です。乾燥地帯で暮らしていたので、獲物からの水分で生活できるように適応しているため、積極的に水分を取りたがりません。

そして、猫は肉食動物の中でも「真性肉食動物」といわれ、肉だけを食べて生きていける動物です。ですから、植物性の食品だけでは必要な栄養素を摂取できないので「動物性の食品(肉)を摂取する必要がある!」のです。(参考:肉食動物の食事を知ろう! https://www.royalcanin.co.jp/dictionary/column/20170105)

猫は大腸の長さが身長の4倍しかありません(トラも4倍、犬は5~6倍、人間は10倍、羊は25倍です)腸が長いのは草食動物で、短いのは猫やトラのような肉食動物です。肉は胃酸でほぼ溶けますから、肉食動物は腸が短くても良いのです。

体長と腸の長さの比較
肉に比べて植物の中の養分は少ないので,腸などの消化器官で時間をかけてしっかりと養分を分解・吸収する必要があります。肉食動物の猫は腸が短いので、穀物などの植物は消化しにくい仕組みになっています。

また草食動物のように、穀物をすりつぶすための臼歯のような機能がほとんどなく、歯はハサミ状に重なりあって、肉や骨を鋭く切り裂き、砕くようになっています。そしてほとんどが丸呑みです。
猫の歯

でも、肉だけでは栄養不足です

野生の猫は、ネズミ・ウサギ・鳥・は虫類・虫などを捕らえて肉や骨や内蔵などを丸ごと食べることで、タンパク質やビタミンなどの必要な栄養素を摂取しています。

それと同じように、猫に肉だけを与えていたら不十分です。タンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラルが必要です。(参考:栄養素とその役割 http://www.aixia.jp/gohanjiten/shokuji/)(参考:イヌ・ネコのライフステージと栄養 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpan1998/7/2/7_67/_pdf)

子猫に必要な栄養素ですが、生後4ヶ月目以降は、それまでにくらべて成長(体重の増加率)が緩やかになり、体重あたりの必要なエネルギーが減少します。

ですから、それまでと比べてエネルギーと脂肪の含有量が少ないフードが適しています。そのいっぽうで、筋肉の成長に必要なタンパク質を十分に摂取することが重要です。

このように、猫の成長期には、高消化性のタンパク質が絶対に必要になります。(参考:猫の成長期 https://www.royalcanin.co.jp/dictionary/life_stage/猫の成長期)

生後6ヶ月以上1歳までの子猫に与える子猫用のキャットフードは、良質のタンパク質が十分に摂取できて、その他の栄養バランスも考慮したものが必須です。

生後6ヶ月~1歳までの子猫に必要な栄養素とは?

猫に必要な栄養素は、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの5大栄養素といわれるものです。タンパク質は生後6ヶ月以上1歳までの子猫には特に多く必要な栄養素で、成長に伴う体の組織作りに欠かせないだけではなく、活発に活動するエネルギーになります。(参考:栄養素とその役割 http://www.aixia.jp/gohanjiten/shokuji/)

三大栄養素でみると、人間と猫は大きく異なる
3大栄養素の違い(環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」パンフレットより抜粋)

猫は、 人間と暮らし続けていても肉食性を保ち続けた真性肉食動物のため、 人間や犬に比べてたん白質が多く必要です。そのため、大きく異なるのはやはり「タンパク質」です。

その一方で、炭水化物は人間よりも少なくても問題ありません。このように、必要な栄養バランスが違いますから、人間の食事をそのまま与えたり、犬のドックフードを与えたりするのはやめましょう!

栄養バランスの他にも、人の食べ物は猫にとって塩分が高い、糖質が多い、猫には毒性のものが入っている、消化が悪いなどの問題があります。

タンパク質
牛肉タンパク質は動物性タンパク質と植物性タンパク質に大別されます。

キャットフードでは原材料として、動物性タンパク質としては肉(鶏・豚・牛・魚など)、植物性タンパク質としては大豆・小麦などがよく使われます。

猫は肉食動物なのでタンパク質として肉の質は重要です。

タンパク質の中でも特にメチオニンとシスチンから作られるタウリンは、猫はその合成能力が低く、キャットフードには絶対に必要な栄養素です。猫の視力、聴力、肌のバリア機能の維持などに重要な役割を果たします。

タウリンが不足すると眼の障害(網膜萎縮)や心臓の疾患(拡張型心筋症)などを引き起こすことがあります。

生後6ヶ月から1歳までの子猫は、特に筋肉の成長に必要な良質なタンパク質を含んだフードを与えてください。

脂質
牛脂脂肪は動物性脂肪と植物性脂肪に大別されます。

キャットフードの原材料として、動物性脂肪は肉・豚脂・牛脂・魚油など、植物性脂肪は大豆油・小麦胚芽油などが使われます。

脂質は主要なエネルギー源となります。また吸収された脂質は健康な皮膚や被毛の維持にも重要な栄養素です。

猫はオメガ3系とオメガ6系の不飽和脂肪酸が体内で合成できないため、キャットフードには絶対に必要な栄養素です。

オメガ3系とオメガ6系の不飽和脂肪酸は魚や大豆などに含まれます
魚
成長期の前半では、エネルギー源として脂肪を多く含む食事が必要です。

しかし、生後6ヶ月以降になると、体重あたりの必要なエネルギーが減少します。ですから、それまでと比べて脂肪の含有量が少ないフードがオススメです。

炭水化物
米キャットフードでよく使われる炭水化物の原材料としては、米・とうもろこし・大麦・小麦などがあります。最も消化効率が高いのは米です。

炭水化物は猫が消化できる「デンプン」と消化できない「食物繊維」に分けられます。デンプンは消化酵素(アミラーゼ)で分解されて吸収されます。

しかし、猫は人間と比べてこの消化酵素(アミラーゼ)が少なく、成長期は特にデンプンの消化は苦手です。それに腸などの消化器官も短いので、穀物や植物を消化するのが不得意なんです。

なお、食物繊維は猫が持つ消化酵素では分解できないので、栄養にはなりません。ただし、整腸作用や腸内細菌の栄養になっていると考えられています。

ビタミン・ミネラル
レバービタミンは脂溶性ビタミン(A・D・E・K)と水溶性ビタミン(B・C)に大別されます。

これらのビタミン類は肝臓や腎臓などの内臓に蓄積される事が多く、野生の猫などの肉食動物は獲物を捕らえると、内臓を食べてビタミン類を補給します。

ビタミン類は様々な酵素反応に必要な微量元素ですが、健康な猫はビタミンCを体内で合成できるので不要です。

これらのビタミンA、B1、B6、D、カルシウム、リンなどを含んだフードが必要です。

(参考:5大栄養素とは https://www.royalcanin.co.jp/dictionary/five_nutrients/)

実際に、キャットフードを確認してみよう!

環境省「知って納得!ペットフードの表示」(環境省「知って納得!ペットフードの表示」パンフレットより抜粋)

ペットフード安全法では、名称、賞味期限、原材料、原産国、事業者名および住所について、日本語で表記することが義務付けられています。

また、使用した原材料(添加物を含む)を全て記載しなければなりません。

ペットフード安全法では、原材料名の記載順序は特に規定していませんが、原則は多い順に記載することが望ましいとされています。

この記載の順番については、ペットフード公正取引協議会が定めた「ペットフードの表示に関する公正競争規約施工規約」において、添加物以外の原材料については、原材料に占める重量の多い順に(左から)記載するものとされています。

これには法的な拘束力はなく、あくまで自主規制ルールです。しかし、国内のほとんどの企業がこのルールを守って表示しています。

ですから、購入前に真っ先に確認するのは、原材料表の最初(最も左)に記載されている原材料です。

ここでは、こちらの写真の実際のキャットフードを例にして確認します。これは悪い例です。
悪い例
何が悪いのか?具体的に解説します。

問題点1:主原料が穀類
原材料表の最初に穀類(とうもろこし、中白糠、コーングルテンミール、小麦粉、ホミニーフィード)の表示があります。
穀類
つまり、最も多く使われている主原料は穀類です。猫は肉食動物なので穀類などの植物の消化は苦手です。

前述のように、そもそも人間と比べて、猫は穀類のような炭水化物を多く必要としません。

また、このように主原料が穀物のような、タンパク質(肉)の少ない食事は、続けて与えていると、やがて食べなくなることが多いことがわかっています。(参考:猫の生態について https://www.royalcanin.co.jp/new/faq/?cat=66)

さらに、穀類やグルテンはアレルギーを引き起こす可能性が高い原材料と言われています。

愛猫がいつも慢性的に下痢や嘔吐をしたり、食欲があまり無いなど、胃腸の調子が悪かったら穀物やグルテンのアレルギーかもしれませんよ。動物病院での受診とアレルギー検査をオススメします。

ですから、主原料が穀物のフードの購入はさけるべきです。

問題点2:肉類(●●ミール、●●エキス、●●粉、●●パウダー)
猫は真性肉食動物ですから、肉からしか摂取できない栄養素があります。肉の質は非常に重要です。
肉類
まず肉類(ミートミール、チキンミール、豚ハツ削り)と表示があります。

「ミール」というのは、動物の体の中で、人間が食べられる部分(主に筋肉成分)を取り出しだし、次に革を取り、さらに残りを粉砕し、油脂部分を取り除いた残りです。つまり残りカスです。畜産副産物といわれています。この行程をレンダリングと言います。(参考:日本畜産副産物協会 http://www.jlba.or.jp/con08_3.html)

このレンダリング処理については、問題視されています。詳細は別の記事で解説しますが、抗生物質やワクチンなどの残留薬剤・医薬品、強力な酸化防止剤の使用の可能性が指摘されています。

つまり、そもそもが人間用の食材としては使えない、病死した動物や畜産廃棄物や残留薬剤などの問題がある肉を使うので、猫の健康に良いわけがありません!

「肉類」「●●ミール」「●●粉」「●●エキス」「●●パウダー」などの表示があれば、全てレンダリング処理された肉なので購入はさけるべきです。

問題点3:動物性油脂
動物性油脂はレンダリング工程で取れる油の事です。牛脂やラードなどは人の食べ物でもありますね。
動物性油脂

この動物性油脂も問題視される事が多い原材料です。

吹き付けられた油脂は粒の一番外側にあるので、空気に触れやすく、酸化するのを防ぐため酸化防止剤が必要になることが多いからです。

次に、前述したようにレンダリング処理される原材料の残留医薬品などの問題があります。

「動物性油脂」の表示があれば、全てレンダリング処理された肉なので購入はさけるべきです。

問題点4:着色料
着色料として、黄色4号、黄色5号、赤色3号、赤色102号、青色1号、紅麹色素(ベニコウジ色素)とあります。
着色料
着色料については、猫は見た目の色を気にしないので、これは飼い主向けです。少量長期摂取の影響が明らかではないので、不要なものは添加していない方が良いキャットフードです。

そもそも、ここまで添加物を入れて、フードの「見た目」「栄養バランス」を補う必要がある事自体が、肉の品質の低さを証明していると思います。

良いフードは肉の種類や部位までこだわる
これは良い例です。最も左に「エゾ鹿肉」の記載があり、しかも肝臓や心臓などの内臓も含まれていますので、栄養素が豊富なのがわかります。
鹿肉

さらに、(写真では読みにくいですが)「野生エゾ鹿肉を主原料としている」とありますので、北海道の野生の鹿の肉です。つまり、人工飼料や抗生物質などは一切与えられていません。

※ちなみに、抗生物質は日本でも家畜の成長促進や疾病予防のために日常的に投与されています。

このように、原材料(肉)の品質に自信のあるメーカーは詳細まで説明しますね。

また、着色料や防腐剤のような人工的な添加物も一切ありませんし、これも良いですね。

生後6・7・8ヶ月から1歳までの子猫にキャットフードを与える時の注意点

人間用の食事を与えない!不衛生なのでテーブルにのせない!
猫テーブル禁止
まず、猫を飼い始めたら、人間用の食品を猫に与えるのはやめてください。前述のように、人間と猫とは必要な栄養バランスがそもそも違います。

また、人の食べ物は猫にとって塩分が高い、糖質が多い、猫には毒性のものが入っている、消化が悪いなどの問題があります。

生後6ヶ月まで食べさせなければ、成猫になっても食事中におねだりしてくることはほとんどないでしょう。

また、猫はジャンプが得意なので、生後6ヶ月以降になると人間の食事中に食卓テーブルにジャンプして乗ってくるかもしれませんが、必ずおろしてください。

衛生面で問題があります(あなたの猫はトイレに行った足でテーブルに上がっています!

ドライフードとウェットフードのどちらが良いの?
キャットフードを食べる猫
キャットフードには、大別して「ドライ(粒状のカリカリタイプ)」と「ウェット(半生の缶詰・パウチタイプ)」の2種類があります。

生後6~12ヶ月の子猫にはどちらが良いのでしょうか?

結論としては、猫を初めて飼う方は、栄養バランスとコストパフォーマンスが優れていて、保存の手間もかからないドライフードがオススメです。ただし、ドライフードはその名の通り、水分がほとんど含まれてないので、飲み水も必ず一緒に十分に与えてあげましょう。

なぜ、ドライフードが良いのでしょうか?それは、猫の習性を考えると理解できます。

ネコ科の動物は単独で狩りをする習性を持っているため、自分より大きな獲物は捕らえることが難しいとされています。

その習性から、小さい獲物を一発で仕留めるような狩りをするので、結果的に少しずつ食べることが多いと考えられています。(参考:猫の生態について https://www.royalcanin.co.jp/new/faq/?cat=66)
肉を食べる猫
猫の給餌方法には自由採食(置き餌)という方法があり、1日分の必要量を一度に与え、猫が自由に食べられるようにする方法です。この給餌方法ではドライタイプのキャットフードが適しています。また、硬い粒を食べることで歯石が取れやすくなります。

特に発育期(生後6ヶ月くらいまで)は自由採食が良いとされています。胃が小さい子猫でも、複数回に分けて食べる事で、1日に必要な量を食べきる事ができるからです。(参考:イヌ・ネコのライフステージと栄養 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpan1998/4/2/4_88/_pdf)

ただし、成猫になってからも自由採食にしていると肥満になりやすいと言われており注意が必要です。

乾燥地帯に生息していたリビヤヤマネコが猫の祖先といわれています。獲物からの水分で生活できるように適応しているため、積極的に水分を取りたがりません。

しかし、水分を取らないと、尿路結石ができやすい、腎臓に負担がかかるなどの弊害が出ます。(参考:猫の生態について https://www.royalcanin.co.jp/new/faq/?cat=66)
水を飲む猫

水分を摂らせるためには水分含有量の多いウェットタイプが向いています。

しかし、このタイプは細菌が繁殖しやすく、自由採食(置き餌)のように出しっぱなしにすると食中毒を起こす可能性があるので注意が必要です。

こちらは缶詰のウェットタイプのキャットフードです。開封したら1日以内に食べきるか、冷凍保存をオススメします。(参考:キャットフードの保管 https://www.nisshin-pet.co.jp/study/kurashi/cat/shokuji0402.html)
缶詰

ウェットタイプには缶詰の他に、パウチやカップなどもあります。ウェットタイプだけを与えてると、ドライタイプを食べなくなる可能性があります。

また、ウェットフードのように水分量の多いエサは歯につきやすく、歯石がついて歯槽膿漏や歯肉炎になるデメリットもあります。デンタルケアは欠かさないようにしてくださいね。(参考:日本動物衛生看護士協会 http://jahta.or.jp/qa.html#q5)

このように、猫の習性を考えると、初めて猫を飼う方はドライフードの方が手間がかからないのでオススメです。

どうしてもドライフードを食べない場合は缶詰ウェットフードを試しても良いかもしれません。

また万が一、怪我や病気で入院した時や、地震や災害で避難した時などは、エサは基本的にドライフードになります。万が一の事も考えて、ドライフードを食べられるようにしておきましょう。

1歳までに色々な種類のキャットフードを食べさせておく
エサを食べる猫
猫は食べ物の好き嫌いが激しく、今まで食べていたキャットフードを突然食べなくなったり、食べ残したり‥という事に悩んでいる飼い主さんは多いです。幼少期に食べたものしか食事と認識しない子もいます。(参考:ペットフードの「嗜好性」 https://www.royalcanin.co.jp/dictionary/column/20150219)

そのため、まだ柔軟性がある生後1歳までのうちに、できるだけ多くの良質なキャットフードを経験させておくことをオススメします。好き嫌いや偏食を起こさないための重要なポイントです。

特に、色々なキャットフードを食べさせておかないと、高齢になって療養食を全く食べないという可能性もあります。幼少のうちに種々のキャットフードを食べさせることが重要です。

月齢毎のキャットフード


子猫の成長の速度は4ヶ月がピークで、その後、徐々に成長率は落ち始め、大体1歳頃には成猫になり成長は止まります。体重は生後9~12ヶ月頃まで増え続け、その後一定になります。

まずフードを与える回数ですが、これまでは1日3~4回程度、分けて与えていた人も多いでしょう。しかし、生後6ヶ月以降は成猫と同じように朝晩の1日2回で問題ありません。(参考:イヌ・ネコのライフステージと栄養 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpan1998/4/2/4_88/_pdf)

生後12ヶ月までは、1週間に1回または10日に1回程度、体重を計ることをお勧めします。体重を頻繁に量っておけば、エサの量を調整しやすくなりますし、子猫が体調を崩した時にすぐに気づけます。

体重は1キロを超えていれば、人間と一緒に体重計にのって、その後、人の体重を引くことにより簡単に計算できます。
猫を抱く女性

次に、月齢毎にキャットフードを解説します。

生後6ヶ月(体重は2.7kg程度)
生後6ヶ月になると体の大きさは成猫の7~8割になります。成長は鈍くなっているので、フードの量を変えないと肥満になる可能性があります。

そして多くの猫は生後6ヶ月程度で最初の発情を迎えます。雌猫の場合、発情すると特殊な声で泣き続けたり、雄猫の場合は、臭いオシッコを部屋中にするスプレーという縄張り行動をとるようになるため、多くの飼い主さんはこの時期に去勢・避妊することが多いですね。

こちらは生後6ヶ月の猫の兄妹です。この頃になると永久歯が完全に生えそろいます。去勢手術・避妊手術も検討する時期です。

通常の活動量の子猫でしたら、体重1キロ当たりの1日の必要カロリー量は100kcalくらいです。月齢4ヶ月の必要カロリーは体重1キロ当たり130~150kcalですから、体重1キロ当たりのカロリー必要量は3分の2ですが、体重が増えているので注意が必要です。(参考:猫の成長期 https://www.royalcanin.co.jp/dictionary/life_stage/猫の成長期)

日本で多く飼われている雑種の猫なら、生後6ヶ月で体重は2.7kg程度にはなっているでしょう(あくまでも目安です)

成長がゆっくりになってきたとはいえ、まだまだ成長期なので、キャットフードはタンパク質含有量の高い1歳以下用のキャットフードを与えるのがお勧めです。

この頃から、体全体の筋肉量が増えてきます。従って、生後6ヶ月以降はエネルギー・脂肪が少なめでタンパク質の多いキャットフードに変えていくと良いでしょう。

生後7ヶ月(体重は3kg程度)
ますます成長の速度は遅くなります。体重も3kg程度になり、成猫の8割程度で、見た目もスリムな大人の猫程度になります。

こちらは生後7ヶ月の猫ちゃんです。犬のようにボール遊びをしています(笑)この頃になると、体格は成猫とそれほど変わりませんね。

体重1kg当たりのカロリー必要量はおおよそ95kcal程度です。生後6ヶ月前後で避妊・去勢手術をした場合でも、まだ成長しているので、エサの量を減らす事はあまり考慮しなくても良いでしょう。

筋肉が発達する時期ですので食べる量を減らすより、よく遊んであげることで、猫の気分も良くなり、カロリーの消費に繋がります。

生後8ヶ月(体重は3.3kg程度)
もうほとんど成猫と見分けがつかなくなりますが、活発に運動します。成長もますますゆっくりになるので、カロリーの必要量も体重1kg当たり90kcal程度です。体重は3.3kg程度です。

こちらは生後8ヶ月の綺麗な白猫ちゃんです。もう成猫とかわりませんね。

生後9~10ヶ月(体重は3.6kg程度)
成猫とほぼ同じ大きさになりますので、カロリーの必要量も体重1kg当たり85kcal程度におさえましょう。筋肉はまだ発達するので、タンパク質含有量の多いキャットフードがお勧めです。体重は3.6kg程度です。

生後10ヶ月・11ヶ月・12ヶ月(1歳)(体重は3.7kg程度)
成猫と同じ大きさになり、成長も止まる時期です。カロリーは体重1kg当たり80kcal程度です。体重も3.7kg程度です。

子猫に必要な1日のエサの量やカロリー計算については、詳しくはこちらの記事もご覧下さい。

キャットフードの1日の正しい量はどのくらい?子猫・成猫・老猫別に解説

生後6ヶ月~1歳までの子猫がキャットフードを食べない!どうすれば良いの?

食べてる猫
猫は好き嫌いが激しくて偏食が多い動物です。飼い主としては、食べてくれないと心配ですよね。

今まで問題無く食べていたのにある日突然、食べなくなった。こんな経験をされた人も多いのではないでしょうか?

タンパク質の少ないフードはやがて食べなくなる
豚肉
まず、タンパク質(肉)の少ない食事は、続けて与えていると、やがて食べなくなることが多いことがわかっています。

猫がそれまで食べていた食事を食べなくなった場合は、匂い、食感、タンパク質含有量などの異なる食事に変更すると、食べるようになることが多いようです。

ですから、主原料が良質の肉(タンパク質)のフードに切り替える事をオススメします。(参考:猫の生態について https://www.royalcanin.co.jp/new/faq/?cat=66)

保存方法が悪くて品質が劣化した
困った猫の顔
猫は食べ物の匂いを重要視します。そのため、販売されているキャットフードの多くには強い匂いがつけられています。

キャットフードを購入したあと、保管方法が悪くて品質が劣化して、匂いがとんでしまうことがあります。そうすると、猫の食欲を引き出せなくなります。

キャットフードはなるべく小分けになったものを購入する、パッケージの蓋をきちんと閉める、などの工夫が必要です。

ドライキャットフードの保存方法については、こちらの記事もご覧下さい。

どうすれば日持ちする?ドライキャットフードの正しい保存方法とは?

水を少し加えて電子レンジで加熱すると匂いが強くなり食べることもあります。

レンジで温めてふやかしても栄養価には変化はありません。また、お湯に栄養素が溶け出しているので、湯切りはしないでそのまま与えてください。(参考:ふやかすことで栄養成分量が変化することはありません https://www.royalcanin.co.jp/new/faq/?p=569)

電子レンジで温める時は、まずは耐熱容器にキャットフードを入れます
温め前

次に、水を注ぎます。今回は匂いを少し強くする事が目的なので、水の量は少なくてOKです。フードと水が1:1程度で問題ありませんが、猫ちゃんの好みでかえてください。
水を入れる

ラップをかけて電子レンジにいれます。
ラップをかけてレンジにいれる

こんな感じでふやけました。ここでは、700Wの電子レンジで30秒程度、加熱しました。匂いを少し強くする事が目的なので、この秒数にしましたが、しっかりとふやかしたい場合は、秒数をもっと長くする必要があります。
ふやかしフード

注意点として、フードのたんぱく質が高温によって変性したり、ビタミンが破壊されたりするおそれがあります。レンジの温度は40度程度になるように設定することをオススメします。(参考:熱湯を使うと栄養成分に影響がありますか? https://www.royalcanin.co.jp/new/faq/?p=567)

また、ふやかしたフードのように、水分量の多いフードは歯に歯垢など汚れが付きやすいので、ハミガキなどデンタルケアをしてあげてください。(参考:日本動物衛生看護士協会 http://jahta.or.jp/qa.html#q5)

一度ふやかしたフードは保存できないので、食べなければすぐに捨ててください。

食べなくても、別のキャットフードを与えない!
猫の顔・美味しそう
生後6ヶ月までは成長の度合いが大きく、猫の必要カロリーも多いので積極的に食べますが、6ヶ月を過ぎて成長が遅くなると食べなくなる子もいます。

病気でなければ、食べるまで何もせずそのままにして下さい。丸1日もすれば、お腹が空いて食べるようになります。

食べない場合に、慌ててすぐに別のフードを買い替えて与えていると、「食べないと別の美味しいフードがもらえる」と猫が学習して、わがままになってしまうので注意が必要です。

泣いてる猫
猫の絶食には注意!
ただし、猫の絶食には注意が必要です。猫は体がエネルギー不足に陥ると、体の中にある脂肪を使ってエネルギーを得ようとします。

体の脂肪が肝臓に集まり、入ってくる脂肪が代謝される脂肪より多いと、「脂肪肝」の状態になり、肝臓の機能が障害を受けます。これは「肝リピドーシス」という病気です。太っている猫がなりやすいといわれています。

肝リピドーシスになると、黄疸がでます。目の白目の部分や皮膚の白い部分(耳たぶやお腹)が黄色く変化します。(参考:脂肪肝「肝リピドーシス」の危険性について https://morinoinuneko.com/nishihara-blog/<猫の食欲不振や黄疸に要注意!脂肪肝「肝リピ)

1~2日程度、絶食が続いただけで症状がでる事があるので、注意してください。万が一、黄疸がでたらすぐに動物病院に行きましょう!

キャットフードを食器の外に出してから食べる
エサは食べるけど、なぜか容器の外に全部キャットフードを出してから食べることがあります。

原因は諸説ありますが、猫は舌触りや食器の動きに敏感だからではないかと考えられています。

猫は舌ですくうようにしてキャットフードを食べることがあり、その時に舌触りが気に入らなかったり、すぐに動いてしまう容器は嫌なのかもしれません。

また深い食器ではヒゲに食器が当たって不快感を感じる猫もいるようです。(参考:ゴハンを食器の外に出すのをやめさせたい http://www.koenji-ac.com/nekote/85.htm)

一度、猫の食器の形も検討して見ましょう。もしくは、台の上などにフードボウルを置いてみてください。少し高くなるだけで、猫にとっては食べやすくなりますよ。

猫壱 脚付フードボウル Lサイズ猫フードボウルAmazonなどで「猫 フードボウル」「猫 食器台」などで検索すると、同じような商品がたくさん表示されます。こちらの商品は足つきのフードボウルです。また、足のうえのボール部分の底は浅くなっています。このような高さがあって、ボウルの底が浅い食器にすれば、猫が楽に食事できます。

人からもらったものはなんでも食べて、食のバリエーションがどんどん広がる傾向にある犬と違い、猫は幼少期に食べたものを頑なに守る傾向のある生き物です。

これは、大人になると単独生活をするネコ科の動物では、知らない食べ物は危険という自己防衛本能の一つかもしれません。

したがって、1歳までの幼少期になるべく多くのバリエーションのあるキャットフードを経験させておくのは、猫の一生にとって大事なことです。

万が一、怪我や病気で入院した時や、地震や災害で避難した時などは、エサは基本的にドライフードになります。

また、高齢や病気になって療養食を食べなければいけない事もあるかもしれません。

さらに、いろいろなキャットフードを食べさせることで、栄養面での偏りを防ぐだけではなく、不適切な内容が明らかになってキャットフード会社が自主回収するリコールなどにも対応しやすくなります。

(まとめ)生後6ヶ月~1歳までの子猫用キャットフードを選ぶときの5つのポイント

茶トラ
ご近所のスーパーやドラッグストアにいくと、いろんなキャットフードがあって、迷いますよね。

しかし、冒頭でお話したように、猫の体の仕組み(肉食動物なので肉の消化に向いている)を考えれば、どんなキャットフードが猫ちゃんにとって最適なのか?は自明の理ではないでしょうか?

生後6~12ヶ月の子猫用キャットフードを選ぶときの5つのポイント
1:動物性たんぱく質(肉)が主原料になっているか?
2:筋肉の成長に必要な良質なタンパク質(肉)が入っているか?
3:6ヶ月以前と比べて脂肪の含有量が少ないか?
4:グレインフリーか?(穀類が少ないか?)
5:添加物が入っていないか?(少ないか?)

‥となります。

また、冒頭にご説明したように、怪我や病気で入院した時や、地震や災害で避難した時などは、エサは基本的にドライフードになります。万が一の事も考えて、ドライフードを食べられるようにしておく事をオススメします。

猫ちゃんは自分でフードを選ぶことができません。体調が悪くても人間の言葉でしゃべって伝える事もできません。猫ちゃんの健康を守れるのは飼い主のあなただけです。しっかりと調べてくださいね(^^

サイトマップ